ロードバランサとは

ロードバランサとは、複数のサーバー間でユーザーからのアクセスを効率的に分散し、システムの安定性と応答速度を向上させる装置やソフトウェアです。Webサイトやアプリケーションへのアクセスが集中する場合、単一のサーバーでは処理能力を超えてしまい、サービス停止やレスポンス遅延を引き起こす可能性があります。ロードバランサはこれを防ぐため、複数のサーバーにアクセスを均等に振り分け、可用性の高いサービス提供を可能にします。

主な機能と特徴

1. 負荷分散：ラウンドロビンや最小コネクションなどのアルゴリズムを使用し、各サーバーにリクエストを効率的に分配します。
2. セッション維持：同一ユーザーのリクエストを同じサーバーに送ることで、ECサイトなどでの一貫した体験を提供します。
3. 故障検知：定期的にサーバーを監視し、障害が発生したサーバーを自動的に分散対象から除外します。

ロードバランサの導入により、サーバーの負荷が軽減されるとともに、サーバーの増設や保守作業もサービスを停止することなく行えるため、システムの運用効率が向上します。